じんましんによって出来る腫瘤や膨疹についてお話しします。腫瘤(しゅりゅう)とは、皮膚が膨らみ盛り上がった部分のことで、主に腫瘍が原因となります。できものの事を指し、こぶやはれもののことを言います。腫瘍とは体の一部の細胞や組織が、病的に増えたもののことです。大半は増殖した細胞が腫れ物を作り出しますが、ただし白血病の場合は腫れることはありません。腫瘤の特徴は、基本的に結節、丘疹よりも大きいことです。
また、よく腫瘤と腫瘍は間違われやすいとされています。腫瘍の中の部分は細胞質で細胞が詰まっている物で、悪性なら癌、良性の場合は良性腫瘍となります。膨疹(ぼうしん)とは薄いピンク色で、皮膚が少し盛り上がった状態となります。特徴としては真皮の上層にしか発生せず、盛り上がった部分は柔らかく、短時間で消えてしまいます。学術的に膨疹は、一過性の浮腫、真皮上層の限局性と定義されています。
びらんとは、膿疱や水疱からよく発生する症状で、皮膚や粘膜の上層の細胞が剥がれ落ち、ただれて、じくじくとしたものをいいます。他にびらんと呼べる状態は、水ぶくれが潰れ、赤い皮膚が露出することも含まれます。胃の内部びらんは、胃壁(胃の内側)がはがれることをいい、子宮膣部びらんは、ホルモンの影響などにより、膣の奥や、子宮の入り口辺りの赤い粘膜が、膣部表面にはみ出し、その部分がただれたように見える状態を呼びます。
口角びらんは、大きく口を開けると痛んだり出血したりする症状のことで、唇の角の部分に割れ目ができます。機械的な刺激や細菌の感染などで起こりますが、全身疾患の一部として症状があらわれる場合もあります。このように、びらんは、皮膚がただれて剥がれ落ちる状態のことを指します。
じんましんは、皮膚の浅い層の部分に赤みやブツブツなどの皮疹や、いろいろな大きさの部分的なむくみが出現してしまいその部分に強いかゆみを伴う症状のことを言います。じんましんの症状によって痛みや感じ方にも違いがあります。焼けるような熱さを感じることもありますし、チクチクとした痛みを感じたりすることもあります。じんましんは発症してから数分から数時間後にだんだんと消えてなくなります。
しかし、症状によっては再発を繰り返すこともあります。発症時間の短いじんましんで、すぐに治まるようなものが急性じんましんと呼ばれています。一方で、症状が治まらないまま痒さやしっしんが続くものを慢性じんましんと呼んでいます。じんましんの特徴は、赤みやかゆみだけではなく、症状がひどくなってしまうと次々に新しい膨らみがあらわれたり、どんどん範囲が広がったりすることもあります。
じんましんの大きさは、1~2mm程度から大きさは様々で、症状によってはじんましんが融合して、体の大部分が覆われてしまうといった危険性もあります。形そのものには特に意味はないのですが、円形、環状、線形、地図状などの赤みが特徴です。じんましんだと思っていた症状が、カサカサに乾燥してしまったり、茶色く跡が残ったりしたら、別の病気を疑う必要もあるそうです。