じんましんには、いろんな種類がありますが、今回は色素性蕁麻疹(しきそせいじんましん)の症状についてお話しします。色素性蕁麻疹(しきそせいじんましん)とは、褐色調の色素斑です。その部分の皮膚を擦ると、赤くみみず腫れを起こし痒みを伴います。
色素性蕁麻疹(しきそせいじんましん)は、幼児型の場合、多くは成年までに治癒する場合があります。成人型は難治性になります。原因は未だ不明ですが、虫刺さされのアレルギーや母斑説、腫瘍の一つ、薬剤アレルギー、新陳代謝障害説などがあげられます。色素性蕁麻疹(しきそせいじんましん)が出来る部分は、主に頚部、胸部、背部、腹部で、爪甲大までの結節(しこり)や褐色斑が多くあらわれます。特徴としては、急性のかゆみが発生し、膨疹(みみずばれ)ができます。
また、骨の異常やリンパ腺の腫れ、肝臓、脾臓の腫れなどを伴うことがあります。摩擦や入浴により、膨疹、悪心、かゆみ、嘔吐、呼吸困難、頭痛、腹痛、けいれん、意識喪失、ショック症状などが現れることがあるので注意が必要です。一般的なじんましんと違うのは、色素性蕁麻疹(しきそせいじんましん)は決まった場所で繰り返します。症状にも個人差があり、全身に数個所程度の症状の人もいれば、無数に存在する人もいます。
診断確定には生検が必要となります。生検とは、皮膚を一部切りとって病理検査をすることです。治療方法は普通のじんましんと同じになりますので、専門の皮膚科で適切な治療を受け、自分のじんましんの症状を知り、じんましんを治して行くことが大切です。
ピロリ菌という名前の響きはかわいいように聞こえますが、慢性的な吐き気や、食欲不振、胃痛、便秘などを引き起こす恐ろしい菌です。それだけではなく、最近ではピロリ菌は胃炎や胃がん、胃潰瘍の原因であることが明らかとなっています。2006年の時点では、約半数以上の日本人がピロリ菌に感染しているとされています。戦後の衛生状態が悪い時代に生まれ育った人達が、高い感染率を示しています。特に発展途上国においては感染率が高く、今や世界中でピロリ菌感染者は増加しています。
それに比べて先進国では感染率が低い傾向があります。ピロリ菌は、飲み物や食べ物から感染しやすく、特に衛生状態の悪い場所では、ピロリ菌が繁殖しやすくなります。したがってピロリ菌に感染しやすくなるのです。ピロリ菌の範囲は広く、狭心症や心筋梗塞などの自己免疫疾患、虚血性心疾患、神経疾患などもその一つであり、皮膚疾患もピロリ菌の影響を受けています。皮膚疾患にはかゆみや湿疹が多くありますが、じんましんが発生することもあります。
じんましんにはいくつか種類があり、アレルギー性じんましん、温熱じんましん、機械的じんましんなどがあります。病巣に住みついている細菌の毒素などの影響でおこるじんましんは、今までは扁桃腺炎、副鼻腔炎、虫歯が原因とされていました。しかし、今後じんましんの原因とされる物質は、ピロリ菌も加わります。
最近の報告では、ピロリ菌を持っているじんましんの患者に対し、ピロリ菌の除菌をした結果、65%~80%の患者が、じんましんの改善があったとされています。ピロリ菌による胃の不調と、じんましんを含めた皮膚の異常がある人は、ピロリ菌を除菌することで病気が治る可能性があります。
出産後のじんましんで悩む方がたくさんいらっしゃいます。産後のじんましんの要因はいろいろありますが、原因不明の場合も多く見受けられます。じんましんは、体調を崩した後や、精神的ストレス、過労、睡眠不足などでも症状が現れます。
産後に発症したじんましんの原因は、この理由が考えられるのではないでしょうか。原因としては体の免疫力と自浄能力が落ちたことが考えられます。産後のからだにあらわれるトラブルは、じんましんだけではありません。出産してから半年の間には、体に様々な症状がみられます。
目の疲れもその一つです。視力が低下し、かすみ目などの症状があらわれることがあります。とくに母乳で育てる場合、腎臓は体外に排出する物と、体内で循環させる物、この2つを分ける働きをします。これは腎臓が、産まれたばかりの赤ちゃんに毒素がいかないよう、活発にフル回転するからです。
目と腎臓はつながっています。夜間の授乳による睡眠不足や、出産による体力的な疲労などが重なり、目の疲れとして表れます。しかしこれは一時的なもので、疲労が回復することで、自然に元に戻ります。
次に、あらわれるトラブルは抜け毛です。産後から約半年ほど経ちますと、前頭部の抜け毛が出てきます。しかしこの抜け毛も一時的なもので、多くの場合1年ほどで元に戻ります。また、赤ちゃんの成長と共に、出る母乳の質も変わっていきます。赤ちゃんの歯が生える頃には、母体もやっと落ち着いて、リセットするように髪も抜けます。
そして産後は、便秘や痔にも悩まされます。体内の水分を母乳にとられることで便秘になることが多く、授乳中はとてものどが渇きます。こまめに水分を補給するように心がけましょう。またいきみが多かったお産は、痔になることがあります。
その他、産後のうつ症状や乳腺炎にもかかりやすくなります。出産によってホルモンのバランスが急激に変化し、また環境の変化により強いストレスを受け、これが原因で抑うつ状態を引き起こすことがあるとされています。
乳腺炎になる原因は、産後の母乳のトラブルによるものです。
産後は頭痛、貧血、肩こり、腰痛、肌荒れ、腱鞘炎、尿漏れ、そしてじんましんなど、いろんな症状が起こる事がありますが、まずは体をゆっくり休め、そしてストレスをためないようにリラックスすることが大事なポイントです。
アトピー性皮膚炎とは、皮膚炎のじんましん、アトピー型気管支喘息、アレルギー性鼻炎などを起こしやすい、かゆみが起こる慢性の皮膚疾患のことをさします。これは元来もっているアレルギー体質の上に、外部の刺激が加わって起こるものです。患者の約80%が5歳までに発症します。アトピー性皮膚炎は、学童期になると自然に治ることが多いとされていますが、近年は成人してから発症するという例も増えています。
アトピー性皮膚炎の特徴
■何度も繰り返しかゆみを伴う発疹が現れます。
■顔や首、ひじやひざのくぼみなどに発疹が現れやすく、ときには全身に広がることもあります。
■アトピー性皮膚炎の症状は、多くの場合幼児期に現れます。
■遺伝による要素も関係しています。
■アレルギー性鼻炎、アトピー型気管支喘息、皮膚炎のじんましんなどにかかりやすいといわれています。
■赤くなった皮膚を指でなぞると、白い後が残ります。
■かなり強いかゆみを伴い、乾燥して表面が白い粉を吹いたようになります。
じんましんとアトピー性皮膚炎が似ている部分は、赤みを帯びて発疹ができ、いろんな箇所に発症することです。発症中はひどいかゆみにより眠れないこともあります。しかしだんだんと年齢を重ねることによって改善されることもありますが、アトピー性皮膚炎は専門的な治療が大切です。
アトピー性皮膚炎の診断基準は、今までの経過、皮膚の症状、家族歴、血液検査などです。アトピー性皮膚炎の発症箇所は、じんましんとよく似ており、主に関節周りにできやすいとされています。また、じんましんと同様に、皮膚の症状を悪化させている原因物質もあるのです。
アトピー性皮膚炎は、いろんな種類の刺激物質によって全身に広がる可能性があります。特徴的名症状としては、皮膚のきめが荒く、硬くゴワゴワした状態になり、乾燥肌になることがよく見られます。アトピー性皮膚炎は、じんましんとは少し違った症状になります。アトピー性皮膚炎は、じんましんと区別がつきにくいので、専門の医師に相談して、きちんとした治療に望むことが大切です。
湿疹は、最初は軽い炎症により、かゆみや痛みなどを感じ赤く腫れる程度ですが、時間の経過と共に腫れた表面が不均一になり、細菌が感染して化膿する場合もあります。
湿疹の原因や症状について
■脂漏性湿疹とは
皮脂が分解されて起こる湿疹のことを言います。脂の分泌の多い部分は、頭、髪の毛の生え際、小鼻のわき、眉毛、手、腿のつけ根、脇など、境目のはっきりとしたところで、赤い面ができます。
■手湿疹とは
洗剤などを頻繁に使用する主婦に多く、とくに指先を中心に発症します。
■摩擦疹とは
太った人にできやすい湿疹で、これは女性の乳房の下など、皮膚同士がこすれる場所に多発します。
■皮脂欠乏性湿疹とは
脂漏性湿疹とは反対に、皮脂の分泌が少なすぎることにより起こる症状を言います。
湿疹はかゆみを伴って、その赤い面の皮が細かくむけます。黄色がかった厚いかさぶたが出来る場合もあります。脂漏性湿疹は大人にも発症することがありますが、主に赤ちゃんに多い症状です。赤ちゃんの皮膚は皮脂分泌が活発で、お母さんの胎内にいたときの女性ホルモンの影響を大きく受けています。そのために、黄色のかさぶたのような湿疹が、頭や髪の生え際にできる場合があります。
湿疹はフケのように見えることもあります。脂肪成分のためお湯だけでは落ちませんので、石鹸でよくマッサージするように洗って下さい。毎日お湯でふやかすようにして洗っていくことで、少しずつ落とすことが出来ます。こうすることによってほとんどはきれいになりますが、せっけんはよく洗い流すようにご注意ください。また石鹸は刺激が少ないものを選ぶようにしてください。
軽度の湿疹の場合は、湿疹に効果的なクリームが市販されていますので、治療も可能です。重度の場合は、慢性化しないためにも、早めに専門医に診てもらいましょう。湿疹はじんましんと似ています。湿疹はじんましんと同様に最初は赤くなりますが、だんだんと黄色いかさぶたになります。また、慢性じんましんはそれほど強いかゆみは感じませんが、湿疹が慢性化するとかゆみが残りやすくなります。湿疹でも、じんましんの場合でも、原因を調べるためにも専門医に診てもらうことが大切です。
じんましんの合併症についてお話しします。じんましんの合併症には、主に血管神経性浮腫が挙げられます。血管神経性浮腫とは、皮下組織、皮膚の真皮深層、粘膜下組織などに生ずる浮腫(むくみ)です。またクインケ浮腫と言われることもあり、じんましんと合併して現れることが多いとされています。
血管神経性浮腫は発生頻度が非常に高く、じんましん患者の約半数にみられると言われています。年齢は男性、女性ともに30~40代に多いと言われ、気道に生じた場合には、呼吸困難を引き起こし、、生命に危険を及ぼすこともあります。
血管神経性浮腫の主な症状は、突然まぶたや唇などに数センチのむくみが現れます。むくみの期間は、数時間から長くても3日ほどで消えますが、血管神経性浮腫は何度も再発を繰り返します。一般的にはかゆみや痛みなどはなく、表面に張りがあって、指で押しても引っ込まずに、1度に数個程度です。
むくみの現れる場所は、必ずしも一定ではなく、胃や喉などの粘膜がむくむこともあります。むくみの症状が胃に現れた場合は、腹痛や嘔吐、下痢などを起こす場合があります。のどに現れた場合は、呼吸困難を起こすこともあるので、非常に危険です。
このような原因はどうして起こるのか、詳しいことはまだわかっていませんが、血管神経の異常が原因とされています。
治療法には2つの方法があります。1つには変調療法という治療法が用いられ、これは自律神経の働きが関わっている場合、自律神経を調整する治療を行います。もう1つは減感作療法といって、これはアレルギーが関与していると思われる時に行われ、アレルギーの原因となっているものに、少しずつ体を慣らしていく治療法です。
じんましんの本は、自宅に1冊あると突発的な症状に対応することができるので、非常に役に立ちます。そこでじんましんの書籍についてご紹介いたします。
■書籍名
ファーマナビゲーターアレルギーシリーズ アレルギー性皮膚疾患編
こちらの本の内容は、アトピー性皮膚炎やアレルギー性接触皮膚炎、その他アレルギー性光線過敏症、じんましん、薬疹、皮膚血管炎、多形滲出性紅斑などについて書かれています。
■書籍名
皮膚の病気を確実に治す
こちらの本には、皮膚病の基礎知識、皮膚科の受診と検査、治療の原則、皮膚科のくすりの使用法と保管、皮膚科で使われるくすりとその副作用、湿疹、おもな皮膚病とくすり、アトピー性皮膚炎、じんましんなど、かなり広範囲の内容が書かれています。
■書籍名
皮膚の医学 肌荒れからアトピー性皮膚炎まで
この本には第1章から第9章まで構成され、様々な皮膚の詳細な説明がされています。第1章は防御器官としての皮膚について、第2章は、肌荒れと肌のおとろえ(美的器官としての皮膚)について、第3章は、皮膚の炎症、免疫、色素沈着―外敵防御の仕組みについてなど、以下第9章まで詳細に書かれています。
■書籍名
ぜんそく・アレルギー退治百科 これだけは知っておきたい対策と治療
こちらの本は、ぜんそくやアレルギー性鼻炎など、アレルギーを克服するためのノウハウが多く収められています。その他アレルギーの科学や、ぜんそくとアレルギー、湿疹とじんましん、食物性アレルギー、花粉症とアレルギー性鼻炎、薬品アレルギーなど、多種のアレルギーについて書かれています。
今回ご紹介した以外にも、様々なのじんましんの書籍があります。時間がある時には図書館に出向いて読んでみるのもいいでしょう。自分自身のじんましんの症状を知ることが一番大切なことです。